謎に包まれていた新興企業Transmeta社は5月30日、同社のチップと基本ソフト(OS)が米Gateway社と米AOL社が共同で開発を進めているインターネット端末に採用されることを発表した。 米Sun Microsysytems社の元ハードウェア設計技師で現在はTransmeta社CEO(最高経営責任者)であるDavid Ditzel氏は1月にCrusoeチップを発表し、携帯型ウェブパッドなどのインターネット端末やモバイルPCをターゲットにしていると語った。アナリストは、チップ業界大手Intel社のPentiumチップと比較して、Crusoeの方がコストパフォーマンスや低消費電力の面で優れていると評価している。 米Gateway社と米AOL社によるインターネット端末は、この秋にはGateway社の260店ほどある小売店と同社のオンライン・ショップそしてAOL社により販売される予定だ。関係筋は、これによりMicrosoft社とIntel社による寡占の崩壊、つまり“Wintel”離れが加速するだろうと見ている。