ダイアモンド販売業者De Beers社の約3万5000件に上る顧客情報が、同社の運営するダイアモンド情報サイト“Adiamondisforever.com”に露呈された。 サンフランシスコのベイエリアに住むChad Yoshikawa氏はDe Beers社運営サイトに登録者の個人データ(氏名、電話番号、住所、電子メールアドレスなど)が表示されているのを発見し、その中には自身の個人データも含まれていた。同氏の妻がダイアモンド・コンテストに参加するため登録したものだった。サイトのプライバシー方針を探したがなかなか見つからず、同氏はすぐにサイト管理者に宛てて電子メールを送った。するとサイト管理者から“弊社は原因を調査し修正を施した。問題は解決された。”という内容の返事がきた。 オンライン・プライバシー擁護団体Junkbustersの会長Jason Catlett氏は、今回のセキュリティ不備について昨年(1999年)米日産やButterball社などのウェブサイトで発生した“データ流出”事件と類似していると述べ「この種の問題は頻繁に起こっている。サイトのセキュリティ不備が公になる前に、多数の人がそのリストに気づき、ダウンロードした可能性がある」と指摘した。 それに対しサイト管理者のGreene氏は「サーバのログを調べた結果、問題のファイルにアクセスしたのはYoshikawa氏とCNET News.comのみだった」と答えた。