3月21日から22日にかけてSelectquote.comの生命保険見積もりフォームに不具合が発生した。通常では、ユーザが見積もりフォームに名前、住所、両親の病歴などを入力し、そのプロセスが終了した時点で内容は画面から消去される。しかし今回はそうならず入力事項がそのまま残され、次に見積もりフォームを要求したユーザの画面に表示されてしまった。 Selectquote社の広報担当Lyle Griffin氏によると、事の発端はプログラマーがInternet Explorerの旧バージョンを使用しているユーザに不具合を発生させるコードの一部を修正したことによる。不運にもその修正が今回の問題を引き起こしたのだった。そして、この問題で影響を受けたのはわずか20人ほどだとし「人数が少ないからといって軽視しているわけではない。非常に恥ずべき過失と考えている」と述べた。 MSNBCがこの事態を知ったのは、3月21日夜にかかってきたSelectquote社の顧客Ona Karasa氏からの電話だった。同氏は他のユーザに自分の個人情報をさらされていると激怒し「フォームに入力した10分後、オハイオ州に住む女性から電話がかかってきた。そして、Selectquoteのサイトにアクセスした者だが質問表にあなたの全情報が表示されていると言われた」と語った。 別のユーザRichard Underwood氏(メリーランド州在住)は22日朝、Selectquoteのサイト閲覧者からの電子メールでこの事態を知らされた。そして今後、ウェブサイトに自身の個人情報を入力することを躊躇するだろうとし「このやり方に丁度、慣れてきたところだったが、この様な事態が発生するのなら考え直さざるを得ない」と述べた。