英国の市場調査会社Datamonitor社によると、電子商取引の急速な普及に伴い、PKI（公開鍵インフラ）市場は2003年までに35億ドルの規模に達する見通しだ。 最新の報告書『公開鍵インフラ、1999-2003』の中で同社は、インターネットの成長により電子商取引が普及し、ひいてはセキュリティの必要性がさらに高まると予測した。PKIは企業と消費者の両方にセキュリティを提供する暗号化システムの一つだ。PKIを導入することで、信頼のおける認証機関を通じて配布された公開鍵と秘密鍵により安全なデータ交換が可能になる。 製品、統合、メンテナンス、PKIサービスを含むPKI市場は、2003年まで年平均73%増の成長を続けると同報告書は推計している。現在の市場規模は6億4100万ドルで、2003年には35億ドルに達する見込みだ。 同報告書によると、PKI産業の中でも成長著しい部門は、登録および認証サービスだ。それらのサービスの普及に伴い、証明書を発行する第三機関はPKI産業の中で最も収益を上げる部門となるだろう。 PKI関連の外注サービス市場規模は1999年は7000万ドルで、2003年には5億9500万ドルに達すると推計される。
