クリントン大統領のコンピュータ・セキュリティ強化案が却下される(米会計検査院) | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

クリントン大統領のコンピュータ・セキュリティ強化案が却下される(米会計検査院)

 クリントン大統領の連邦政府コンピュータ・セキュリティを強化する案は米会計検査院(GAO)により差し戻された、と3月6日付けのRegisterが報じた。大統領のセキュリティ強化案には、情報セキュリティ総監の任命や連邦政府による侵入検知監視システムの開発などが盛り込ま

国際
 クリントン大統領の連邦政府コンピュータ・セキュリティを強化する案は米会計検査院(GAO)により差し戻された、と3月6日付けのRegisterが報じた。大統領のセキュリティ強化案には、情報セキュリティ総監の任命や連邦政府による侵入検知監視システムの開発などが盛り込まれていた。

 GAOおよび防御情報システムの責任者Jack Brock氏は「大統領の案は侵入検知に偏りすぎており、連邦政府機関コンピュータ・セキュリティ・プログラムを改良するための手だてという印象は拭いされない」と批判した。
 GAOは最近、政府機関数ヶ所のコンピュータおよび情報セキュリティのプロセスを調査し、広範囲にわたってセキュリティ欠陥があることを発見した。さらに、それらの欠陥の殆どが管理のずさんさに依ることが分かった。Brock氏は、概して人はずさんな情報管理をしている機関に対し万全なセキュリティを講じているとは思わないように、優れた情報管理の機関に対してはセキュリティが甘いとは思わないと述べた。
 連邦政府情報管理のセキュリティ対策を個々の構成要素からアプローチするクリントン大統領の案は受け入れられないとし、もっと大局的見地からアプローチする必要があると同氏は付け加えた。

 一方、クリントン大統領はGAOのセキュリティ強化案への批判にもかかわらず、連邦政府機関に対し各セキュリティの脆弱性の調査を要求した。ホワイトハウスのJohn Podesta主席補佐官が調査の指揮を執る予定だ。優先課題は“第三者を攻撃するため、連邦政府機関のコンピュータが部外者に利用されることがないよう堅牢な環境を確立することだ”と大統領は述べた。


《ScanNetSecurity》

国際 アクセスランキング

  1. レッドチーム演習大成功 丸五か月間誰も気づけず

    レッドチーム演習大成功 丸五か月間誰も気づけず

  2. ランサムウェア集団が謝罪

    ランサムウェア集団が謝罪

  3. [まさか本気でそんなに儲かると思った?]サイバー犯罪者さん 職種別給与一覧 ~ 求人広告22万件調査

    [まさか本気でそんなに儲かると思った?]サイバー犯罪者さん 職種別給与一覧 ~ 求人広告22万件調査

  4. 国際手配のランサム犯 逮捕されずに世界中を旅行

  5. Windows 10ではSafeDiscと特定バージョンのSecuROMのDRMシステムを利用した古いゲームがプレイ不可に、セキュリティホールとなる可能性を考慮

  6. 国連サイバー犯罪条約が「グローバル監視協定」になる危険性

  7. 支払額倍増の場合も ~ オラクルが Fortune 200 へ Java ライセンスに関する監査書送付を開始

  8. 資金力で警察に勝るサイバー犯罪集団とインターポールのプロジェクト

  9. 訃報「伝説のハッカー」ケビン・ミトニック氏 59歳

  10. ウクライナの違法な仮想通貨のマイニング工場を摘発、PS4など3,800台のゲーム機を押収

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×