暗号化プログラムの公開を許可(米政府) | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

暗号化プログラムの公開を許可(米政府)

 米政府は、コンピュータ科学者が暗号化プログラム作成のための解説書を自
身のウェブサイトに公開することに許可を与える見通しだ。これはクリントン
大統領が制定した暗号化技術に関する新規制緩和法の賜である。
 1999年5月、第9巡回裁判所の3人の判事団は、イリノ

国際
 米政府は、コンピュータ科学者が暗号化プログラム作成のための解説書を自
身のウェブサイトに公開することに許可を与える見通しだ。これはクリントン
大統領が制定した暗号化技術に関する新規制緩和法の賜である。
 1999年5月、第9巡回裁判所の3人の判事団は、イリノイ大学のDaniel
Bernstein教授が自身のプログラム“Snuffle”をインターネットに公開するの
を禁じた旧暗号化技術輸出規制法は、言論の自由に抵触していると判決を下し
た。
 しかし1月に発表されたクリントン大統領の暗号化技術輸出規制に関する新
方針を受け、大法廷は5月に下した判決の再考を判事団に要請した。先週(2月
第3週)米商務省(DoC)は、暗号化技術輸出の新方針ではBernstein教授が自身
のソースコードの解説書をネット上に公開することは許可されると進言する書
簡を送った。
 DoCはBernstein教授の弁護士に宛てた返信で「一般に入手可能なソースコー
ドのライセンス認可および検閲義務の規定が変わったため、新方針は教授が
ソースコードの解説書をネット上で公開することに干渉はしない」と述べた。
 またDoCは、Bernstein教授のコードを掲載したウェブサイトに対し暗号化技
術輸出規則に関する責任を負う必要のないことも明確にした。さらに、イン
ターネット上で暗号化ソースコードを公開しているBernstein教授や専門家等
がコードを更新する度またはバグの修正を公開する度、政府に対し通知の義務
がないことを明らかにした。


《ScanNetSecurity》

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