筆者は下手をすると約 5,000 本は情報漏えいに関する記事をこれまで執筆している。しかしたったひとつ、自分自身が漏えい被害の当事者になったことが一度もないことはずっと気にかかっていた。このままでは筆者は「戦場に行ったことがない戦場カメラマン」であり「陸(おか)ジャーナリスト」の謗りを免れないのではないか。しかし、意図して情報漏えいの被害者になることもまた、容易に叶うことのない願いなのだ。走っているクルマに自ら当たりにいくような容易な方法がこの領域には存在しないからだ。
記事執筆のために横断的にリリースを精査していると「この文章、どこかで見た気がする」と感じることがある。同じマルウェアに感染してるから当然だと思いきや、そうではない。余所の会社のリリースをまるまるコピペしているとはっきり分かるものも存在する。
今日もどこかで情報漏えいは起きている。