KDDI総研他、デジタルツインによるサイバー・フィジカル連携型セキュリティ基盤研究を開始 | ScanNetSecurity
2024.05.02(木)

KDDI総研他、デジタルツインによるサイバー・フィジカル連携型セキュリティ基盤研究を開始

KDDI総合研究所は10月5日、横浜国立大学、早稲田大学、芝浦工業大学とNICTの「Beyond 5G研究開発促進事業」に係る委託研究の公募で、「デジタルツインによるサイバー・フィジカル連携型セキュリティ基盤」を提案したところ、8月5日に採択され、研究に着手したと発表した。

製品・サービス・業界動向 業界動向

 株式会社KDDI総合研究所は10月5日、国立大学法人横浜国立大学、学校法人早稲田大学、学校法人芝浦工業大学と国立研究開発法⼈情報通信研究機構(NICT)の「Beyond 5G研究開発促進事業」に係る委託研究の公募で、「デジタルツインによるサイバー・フィジカル連携型セキュリティ基盤」を提案したところ、8月5日に採択され、研究に着手したと発表した。

 デジタルツインは、現実空間の情報をデジタル化し、計算機上に仮想モデルとして再現し、 現実空間と仮想空間を情報連携させることで分析や将来予測を可能とする動的モデル。

 同研究開発では、Beyond 5Gでの顕在化が予想される新しいセキュリティ課題の解決を目指し、サイバー空間での観測技術に加え、不正回路検知などのフィジカル空間観点での検査・観測技術も高度化するための研究開発を進める。

 また、得られた情報を集約してセキュリティ対策を目的としたデジタルツインを生成し、サイバー・フィジカル全体での自律的なセキュリティ確保を実現する技術の研究開発と、Beyond 5Gアプリケーションによる実証を通じて、IoTやサイバー・フィジカルシステムを収容するBeyond 5Gネットワークスライスへの適用を想定したセキュリティ基盤を構築する。

 同研究開発に参加する各組織の研究開発体制は下記の通り。

・KDDI総合研究所
本研究開発の全体統括
デジタルツイン生成技術
次世代IoTサイバー・フィジカル攻撃防御技術
Beyond 5Gのための次世代IoT広域観測技術
フィジカルデバイスレポジトリ構築・連携技術

・横浜国立大学
Beyond 5Gのための次世代IoT近傍観測技術
次世代IoTデバイスプロファイリング技術

・早稲田大学
フィジカルデバイス不正検知技術

・芝浦工業大学
モビリティシステムに対するセキュリティ攻撃負荷実験
提案セキュリティ基盤によるセキュリティ攻撃耐性向上の実証

《高橋 潤哉》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×