マイクロソフトは3日、脆弱性緩和ツール「EMET」(Enhanced Mitigation Experience Toolkit) の最新版「EMET 5.5」を正式公開した。2015年10月よりβ版が公開されていた。 「EMET」は、マイクロソフトが無償で提供しているセキュリティツール。OSが提供している脆弱性の緩和策、EMET独自の緩和策を適用できる。攻撃を検知した場合には、攻撃を受けたアプリケーションやシステムを強制終了することで、攻撃回避も可能。 最新版の「EMET 5.5」では、Windows 10に正式対応した。「信頼されていないフォント」(Fontsディレクトリ外にあるフォント)を悪用した攻撃からの保護か可能になっている。なおWindows 10には、Device Guard、Control Flow Guard(制御フローガード)、AppLockerなどの緩和策が最初から組み込まれている。またグループ ポリシーでEMETの設定を構成すると、専用レジストリに反映されるため、より扱いやすくなっている。 EMETはマイクロソフトサイトからダウンロード可能。日本語ユーザー ガイドは現在準備中。
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