NECは25日、島根県知夫村の情報通信環境整備の一環で、防災カメラの無線伝送網として超小型マイクロ波通信システム「iPASOLINK SX」を納入したことを発表した。同製品は光ファイバー網の設置が困難な山岳部などで、無線によるネットワークを天候に左右されずに構築することを可能としている。 「iPASOLINK SX」は無線ライセンスが不要な60GHz帯を使用した無線通信システムで、全天候型・アンテナ一体型の小型装置である点を特徴としている。IPベースモバイルバックホール、LTE・WiMAX等のスモールセル、ビル間通信の専用回線や光ファイバー回線のバックアップ回線、また災害時の臨時回線としての利用も想定されている。 島根県知夫村は島根県隠岐諸島の最南端に位置しており、ビルや信号などがない自然豊かな環境となっている。防災カメラの伝送網として「iPASOLINK SX」が納入されたことで、村内の情報をリアルタイムに配信することが可能となっている。 なお、本製品は、27日より東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレス・テクノロジー・パーク 2015」でデモンストレーションが予定されている。