Palo Alto Networks社とVMware社は米国時間の3月31日、モバイルセキュリティのニーズに対応するため、戦略的パートナーシップを拡大すると発表。両社は、エンタープライズ セキュリティとモバイル管理技術を統合し、高度な脅威防御とモバイルデバイス管理 (MDM:Mobile Device Management) の独自の統合ソリューションを提供することで、エンタープライズでの安全なBYODを支援する。今回の戦略的パートナーシップ拡大では、Palo Alto Networksの次世代ファイアウォール、WildFire、GlobalProtectの独自技術とVMwareのエンタープライズモビリティ管理プラットフォームであるAirWatchを統合させる。モバイルユーザーに対してアプリやデータへの適正なアクセスを提供するセキュリティポリシーを運用することができるほか、モバイルデバイスが適切に業務利用されるような設定を有効にし、悪意あるコンテンツを識別して撲滅するグローバルな脅威インテリジェンスサービスを利用することが可能になるという。主な機能としては、Palo Alto Networks社のWildFireセキュリティサブスクリプションサービスを活用したマルウェア検出、GlobalProtect ホスト情報プロファイル (HIP) を用いて実現するネットワーク保護、そしてGlobalProtectを利用したデバイスレベルまたはアプリケーションレベルでのVPNおよびネットワークセキュリティの3点。発表に伴いPalo Alto Networks社のプロダクトマネジメント部門上級副社長 リー・クラリッチ氏は、AirWatchプラットフォームとPalo Alto Networksの次世代ファイアウォール、WildFire、GlobalProtectの各技術を連携させることで、既存のセキュリティポリシーを適用しながらユーザーに使い勝手の良いモバイル環境を実現できるとコメントした。なお、AirWatchから提供されるPalo Alto Networksの GlobalProtect用のiOS専用VPNアプリはすでに米国での提供が始まっている。追加の統合コンポーネントは、2015年後半の提供を予定している。