マンションや工場といった複数台の防犯カメラが必要な状況では、きちんとした専門業者による設置が必須だが、「個人宅でガレージに設置したい」「小さな事務所なので1台だけでいい」という要望もあるだろう。そんな時に活躍する、手軽にDIYで設置が可能な防犯カメラがコロナ電業の「VK-P600X」だ。 VK-P600Xは有効画素数48万画素(1/3型CCD)を搭載するアナログ式カメラで昼夜兼用の有線式。取り立てて珍しい機能はないが、逆にシンプルで扱いやすい。 レンズはバリフォーカルタイプで水平視野角30~65度。設置した後で、写りを確認しながら撮影画角を調整することができる。DIY設置だと撮影に最適な場所に取り付けられない可能性があるが、広角~中望遠で後から調節できるのはありがたい。 また、IP66相当の防水機能も備えており、屋外で雨ざらしでの設置も問題ない。高感度+高解像度を実現するソニーのEffio-Eシステムを採用し、昼夜切り替え式のフィルターや大口径8mmの赤外線LEDを24発搭載。夜間の照射距離は30~40mにも達する。また、日中の屋内から入り口を撮影する場合に必須となる逆光補正機能も搭載している。 配線は電源+同軸ケーブルというアナログ式カメラの基本的なもので、ACアダプタと記録装置に接続するだけでOK。配線の処理に気を配れば、DIYによる設置も可能だ。また、メーカーのwebではDIY設置をサポートするような「配線図」や「導入事例」、「配線作業の例」などを公開しているので参考になるだろう。 「そこまで本格的な防犯システムは必要ないけど、ちゃんとした防犯カメラが欲しい」という一般家庭で多いと思われるニーズに対応できる「基本な防犯カメラ」がVK-P600Xといえる。