気象庁は全国の火山活動を監視するカメラ映像をインターネットで公開している。阿蘇山や御嶽山など最近活性化している火山が注目されており、その撮影画像はSNSやさまざまなサイトなどで拡散されているため、見たことがある人も多いだろう。 そんな火山カメラ画像だが、一昔前の監視カメラ映像をイメージすると違和感を感じるかもしれない。以前は監視カメラといえば白黒で夜間は不鮮明、それこそあるだけという印象が強かったが、現在の火山監視カメラは深夜でもまるで昼間のように明るく、鮮明なカラー画像が多くなっている。 当然ながら学術分野や産業分野で使用されている監視カメラは超望遠や暗視機能などの性能が高く、必然的に価格帯も高価となっている。しかし近年では一般的な業務用カメラへの技術浸透、コストダウンのサイクルが早まり、暗所に強いCMOSセンサーを採用した暗闇でもカラー撮影が可能な製品も登場している。 現時点では超高感度CMOSセンサーを採用した製品は高価なものがほとんどだが、遠くない将来、一般的な防犯カメラにも搭載されるだろう。