ゼンリンは12月1日、京都市と「災害時における地図製品等の供給等に関する協定」を締結した。同協定は地図作成に係るノウハウや技術をもつゼンリンが平時から自治体と連携することで、災害発生時に即時に住宅地図を利用できる環境構築や、災害対応に役立つ実用性の高い地図を創出し、人々の安心・安全に貢献することを目指すことが主な目的。具体的には、ゼンリンが京都市の住宅地図帳や広域図、住宅地図ネット配信サービス「ZNET TOWN」のIDなどを提供し、防災訓練時や災害発生時に役立ててもらう。京都市は市域の7割以上が山林で占められており、1000か所以上が土砂災害警戒区域等指定箇所に指定されている。また、近年では2013年9月に発生した台風18号による大雨の影響で、河川の氾濫による浸水被害を受けている。そのような中、京都市では防災に特化したポータルサイトを開設し、市民へ向けた積極的な防災・減災活動を展開。京都市とゼンリンが連携することで、より一層の防災・減災への対応を強化できると考え、協定の締結に至った。