またクラウドプラットフォームの活用事例も示した。第一生命保険では、Windows Server 2003の移行に伴い、社内に事務局を構えた。クラウドを活用することで、従来の3分の1から半分の工数で移行が済んだという。一方、楽天の事例では、CTOのJames Chen氏が壇上に招かれた。
James Chen氏は、楽天の3本柱である「eコマース」「金融取引」「デジタルコンテンツ」と、楽天経済圏について紹介。同社はモバイル対応とグローバル展開を可能にするプラットフォームとして、eブックのKobo、ビデオ字幕サービスのViki、メッセージアプリのViberなど、数多くの企業を買収してきた。これらのサービスは、どんなデバイスからでも、どんなチャネルからもリーチできるようにする必要がある。
もう1つ、Azure上で展開されるトレンドとして、メディアワークフロー構築の価値を高める各種コンポーネントの提供も見逃せないところだ。西脇氏は、動画のアップロードから、エンコード、パッケージング、コンテンツ保護、ライブ&オンデマンドのストリーミング配信まで、Azure Media Serviceのコンポーネントによって、すべてを完結させる事例を挙げた。