ホンダは10月2日に本社で、停電時にも運転できる家庭用ガスエンジンコージェネレーション「エコウィルプラス」の技術説明会を開いた。災害時対応の機能を備えることで、従来の販売実績に上乗せを図っていく方針だ。ホンダは「エコロジカルな家産・家消」を掲げ、コージェネや太陽光発電シテムなどを汎用事業部門のひとつの柱と位置付けている。ガスエンジンコージェネは、専門メーカーの給湯システムと合体させてエコウィルとし、2003年に事業参入した。新たに開発したエコウィルプラスは、停電しても自立運転によって最大980wの電力供給のほか、給湯などができるようにした。停電時は、給湯ユニットの電源プラグを通常時のコンセントから引きぬいて「停電時コンセント」につなぎ、発電ユニットにあるヒモを引っ張って手動でエンジンを起動させる。11月からガス事業者を通じて発売する。本田技術研究所の開発責任者である戸川一宏氏は、「販売を担当するガス事業者さんから機能が評価されており、従来機種の販売に上乗せしたい」と、意欲を示した。ホンダはこれまでの約10年で、累計12万戸のエコウィルを販売している。