声明冒頭の「ACTA批准の可決により(with the passing of ACTA)」とは、さる7月31日の参議院外交防衛委員会にてACTA批准が全会一致で可決されたことを示している。これに先立つ5日前(7月26日)、玄葉外務大臣は同委員会でACTAの趣旨について簡単に説明。審議初日である7月31日に突然、反対意見がないまま全会一致でACTA批准が可決された。
そうであれば、声明メッセージの「投げやりさ」も理解できる。読者諸氏もご存じのとおり、Anonymousの活動は「参入(entry)」と「退出(exit)」が自由であり、なおかつHOIC(High Orbit Ion Canon /高軌道イオン砲)と呼ばれるDDoS攻撃ツールと、HOICに読み込ませる設定データ(boosterファイル)が誰にも利用可能であることが、攻撃活動を大きく推進する役割を担ってきた。また参加者らの連帯感、という情緒的訴求も魅力の一つであろう。