フォーティネットジャパン株式会社は11月8日、2010年10月度の「フォーティネットウイルス対処状況レポート」を発表した。2010年9月21日から10月20日までの同社「FortiGateネットワークセキュリティアプライアンス」と「インテリジェンスシステム」が検知した情報によると、「Confickerエクスプロイト活動(MS08-067)が引き続き、検出された攻撃および脆弱性リストで依然としてトップの座を占め続けている。iPhoneジェイルブレイク「FreeType.CFF.Jailbreak.Apple.Device」の活動は今月は低調だが、引き続き活動を続けていることは確かだという。また世界中のマシンでSasfisの感染も続いており、Sasfisボットネット コミュニケーション「Sasfis.Botnet」が引き続き非常に多数検出された。FortiGuard IPSが新たに追加した脆弱性の合計は126件で、この38.1%にあたる48件は活発な攻撃を受けたことが報告されている。またレポートでは、サイバー犯罪で不正に手に入れた資金をマネーロンダリングすることを目的としたマネーミュール(マネー ロンダリングの仲介者)が積極的に採用されていることに触れている。その好例としてZeusの犯罪活動が最近世界規模で告発されていることを挙げており、これには被疑者であるマネーミュールに対する37の罪状が含まれている。これにより、送金の痕跡を分散させるために非常に多くのマネー ミュール達がこのような大規模組織できわめて手広く利用されていることが明確になった。http://www.fortinet.co.jp/news/pr/2010/pr110810.html