Integoは10月27日、セキュリティ・メモとしてFacebook、MySpace、Twitterなどのソーシャルネットワークを介して拡散する、Mac版のKoobfaceワームについて解説を発表した。この脅威は、悪質なJavaアプレットを使うマルチプラットフォーム攻撃の一部として機能するKoobfaceワームのMac OS X版。トロイの木馬を使ってインストールされ、ワームとして増殖し、rootkit、バックドア、コマンド、あるいは他の要素をインストールする。この脅威は、Facebook、MySpace、Twitterなどに書き込まれたリンクから始まる。リンク先にはビデオがあるとしているが、実際には悪意あるサイトへと誘導される。
誘導先のサイトではJavaアプレットを読み込もうとし、その際にMac OS X標準のJavaセキュリティアラートで警告される。ここで「許可」をクリックしてしまうとアプレットが実行され、いくつかのファイルをダウンロードしようとする。ファイルがダウンロードされてしまうと、現在のユーザのホームフォルダ内の.jnanaという不可視フォルダに保存され、ここにはMac OS X、Windows、およびLinuxに感染するためのファイルが保管される。同時に、マルウェアのインストーラもダウンロードし、それを起動しようとする。ただし、何らかの理由で起動はしない。