マイクロソフト株式会社は10月15日、「マイクロソフト セキュリティ インテリジェンス レポート(SIR)第9版」を公開した。本レポートは、悪意のあるソフトウェアおよび迷惑ソフトウェアである可能性のあるもの(PUS: Potentially Unwanted Software)、ソフトウェアのエクスプロイト(悪用)、セキュリティ侵害およびソフトウェアの脆弱性(マイクロソフトおよびサード パーティ ソフトウェアの両方)について、掘り下げた包括的な分析を提供するもの。日本の脅威の評価では、悪意のあるソフトウェアの削除ツール(MSRT)は2010年第2四半期、日本において1,000台のコンピュータにつき、0.6個のボットを検出した。ボットCCMスコア(実行数1,000回ごとに駆除されたコンピュータ数)は0.6となり、この数値は2010年第1四半期の0.8から減少し、同四半期の世界のボットCCMの平均である3.2よりもかなり低い。ここ数四半期では、ほとんどの国と地域で「Win32/Rimecud」の検出が増加しており、日本では12%を占めた。「Rimecud」はインターネットで販売されたキット ファミリで、これにより拡散したと考えられる。中国を拠点としたバックドア「Win32/Hupigon」は本四半期、急激に減少している。http://www.microsoft.com/japan/security/contents/sir.mspx