日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は8月26日、米IBMによる「2010年上半期X-Forceトレンド&リスク・レポート」の結果を発表した。本レポートは、同社X-Forceチームが作成したもの。2010年上半期に、X-Forceの研究開発チームが公表した新しい脆弱性は合計4,396件であり、前年同期比で36%増加している。また、そのうち55%は期末になってもベンダからパッチが提供されなかった。レポートによると、最も報告件数の多い脅威は依然として「webアプリケーションの脆弱性」であり、公表された全脆弱性の半分以上を占めた。また、今後企業におけるセキュリティの焦点はクラウド・コンピューティングや仮想化になるとみなされていたにもかかわらず、JavaScriptやPDFに悪意あるコードを埋め込む、隠れた攻撃が複雑性を増している。一方、フィッシング詐欺の発生件数は2009年のピーク時に比べて82%と大幅に減少した。依然として金融機関が主要ターゲットとなっている。http://www-06.ibm.com/jp/press/2010/08/2601.html