独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月8日、アドビ システムズ社が開発している「Adobe Flash」に任意のコードが実行される脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。この脆弱性により、SWFコンテンツを埋め込んだ細工されたファイルを閲覧することで、任意のコードを実行される可能性がある。本脆弱性の影響を受けるのは「Adobe Flash Player 10.0.45.2およびそれ以前」「Adobe Flash Player 9.0.262およびそれ以前」「Adobe Reader and Acrobat 9.3.2およびそれ以前」。ActionScript newfunction命令の処理に脆弱性が存在する。現在、この脆弱性を解消するパッチなどは公開されておらず、Flashを無効にする、Adobe Reader 9でFlashと3D & Multimediaサポートを無効にする、Webブラウザ上でのPDFファイルの自動表示を無効にするなどといった対策により影響を軽減できるとしている。なおアドビでは、本脆弱性を解消する更新版を、Flash Player 10.x(Windows、Macintosh、Linux向け、Solaris向けは未定)は米国時間の6月10日までに、Adobe ReaderおよびAcrobat 9.3.2(Windows、Macintosh、UNIX向け)は6月29日までに、それぞれ公開する予定としている。http://jvn.jp/cert/JVNVU486225/