IDC Japan株式会社は6月3日、「国内クラウドサービス市場ユーザー動向」の調査結果を発表した。この調査は2010年3月から4月にかけて企業ユーザを対象にクラウドサービスおよびSaaS/ASPに関して実施したもの。調査は、クラウドサービスおよびSaaS/ASPの認知度に関する第1次調査(有効回答:4471社)、認知している企業ユーザを対象とした第2次調査(有効回答:1138社)の2段階で実施された。クラウドサービスについて「具体的なベンダ名やサービスを知っている」または「サービスについて知っている」と回答した企業は59.2%と半数を超え、認知度が高いことがわかった。また、認知していながら導入していない企業に利用阻害要因を聞くと、「セキュリティへの不安」が54.6%と最も多かった。一方、利用企業に対しどの点に満足しているかを聞くと、「セキュリティ」に関して「大変満足」と「満足」を合わせた回答者が全体の60.2%となった。特に「大変満足」との回答は全項目中2番目に高い割合となっており、利用阻害要因の質問と対照的な結果となった。http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20100603Apr.html