トレンドマイクロ株式会社は6月3日、2010年5月度の「インターネット脅威マンスリーレポート」を発表した。レポートによると、5月の不正プログラム感染被害の総報告数は1,403件で、4月の1,533件から減少した。感染報告数ランキングでは、5月に感染被害が増加した偽セキュリティソフト「TROJ_FAKEAV」と「HTML_FAKEAL」がランクインしている。偽セキュリティソフトは、コンピュータがウイルスに感染していないにも関わらず、偽の警告でユーザの恐怖心を煽り、問題を解決するには有償版を購入する必要があるというメッセージを表示して金銭を騙しとろうとする。偽セキュリティソフトの購入時に利用したクレジットカードのIDやパスワード情報が悪用されるケースもあるという。侵入のきっかけには、SNSのログインパスワードの変更と偽ったスパムメールに添付されたファイルを実行した例や、ガンブラー攻撃で最終的にダウンロードされた事例が報告されている。また、5月には新たにマイクロソフトの無償セキュリティソフト「Microsoft Security Essentials」に見せかけた偽セキュリティソフトが発見された。5月の感染報告数ランキングは、1位が「WORM_DOWNAD(39件)」、2位が「MAL_HIFRM(33件)」、3位が「MAL_OTORUN(30件)」、4位が「TROJ_FAKEAV(18件)」、5位が「HTML_FAKEAL」および「BKDR_AGENT」(ともに16件)となっている。http://jp.trendmicro.com/jp/threat/security_news/monthlyreport/article/20100602084257.html