NTTデータ・セキュリティ株式会社は4月20日、Oracle社のSun Java Deployment Toolkit(SJDT)に発見された、launch()メソッドに引数検証処理の脆弱性(CVE-2010-0886)に関する検証レポートを公開した。この脆弱性は、細工されたWebページの閲覧などにより、任意のコードがlaunch()メソッドを介してjavawsユーティリティに送信される危険性があるというもの。たとえば、「-J」パラメータの悪用によって任意のJarファイルが実行される。なお、この脆弱性を修正する最新バージョンがOracleより提供されている。同社では、Windows XP上にインストールされたJava 6 Standard Edition update 17をターゲットシステムとして、この脆弱性の再現性を検証した。検証は、ターゲットシステムに細工したWebコンテンツをロードさせることで任意のJarファイルを実行させるというもので、今回の検証に用いたJarファイルはターゲットシステム上で「calc.exe」(電卓)を起動ものであった。この結果、細工したWebコンテンツへのアクセス後、ターゲットシステム上で電卓が起動した。これにより、ターゲットシステム上で任意のJarファイルが実行可能であることが検証された。http://www.nttdata-sec.co.jp/article/vulner.html