同社では、Windows XP SP3上のAdobe Reader 9.3.0.148をターゲットシステムとして、この脆弱性の再現性を検証した。検証は、ターゲットシステムにWebブラウザを通じて細工したPDFファイルをロードさせることで任意のコードを実行させるというもので、今回の検証に用いたコードはターゲットシステム上から特定のサーバ、ポートへコネクションを確立させるよう誘導し、システムの制御を奪取するものであった。この結果、誘導先のコンピュータ上にターゲットシステムのプロンプトが表示された。また、ターゲットシステムにおいてコマンドを実行した結果が表示された。これにより、ターゲットシステムの制御の奪取が可能であることが検証された。