富士通フロンテック株式会社と富士通株式会社は1月5日、非接触型手のひら静脈認証装置の製品ラインナップを大幅に強化し、PCログインに特化した低価格製品などを発表した。同日より順次販売を開始している。 新製品は、高セキュリティ性を維持しながら利用用途をPCログイン機能に特化することで静脈認証として初の1万円台という低価格化を実現したセンサー装置「PalmSecure-LT」。スタンドアロン型、サーバ型の両方に対応するPCログインソフトウェアも用意されており、なりすましによる業務システムへの不正侵入や情報漏えい対策を低コストかつ迅速に構築できる。製品はスタンダードタイプとマウスタイプの2種類。価格は、スタンダードタイプ・セットが18,375円〜、マウスタイプ・セットが20,475円〜。1月15日より出荷開始。 また同社は、現行の「PalmSecure」に対し、静脈認証において世界で初めて、1:1,000の認証を高速で実現する認証機能の拡張を行った。この機能拡張により、従来認証時に必要であったIDカードやパスワードの併用が不要となり、手をかざすだけで本人認証が実現可能になった。これにより、大規模ICTシステムにおいても、手のひら静脈認証を容易かつ低コストで導入できる。基本セットとなる「PalmSecure SDK」は299,250円。 http://www.frontech.fujitsu.com/release/prs100105.html