独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は12月3日、2009年11月の「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況」を発表した。発表によると、2009年11月のウイルスの検出数は約7万個と、10月と同水準での推移となった。また、11月の届出件数は1,140件となり、10月の1,210件から5.8%減少している。検出数の1位は「W32/Netsky」で約6.2万個、2位は「W32/Mydoom」で約3,200個、3位は「W32/Mytob」で約2,200個であった。 不正アクセス届出状況では、11月の届出件数は11件で、このうち6件が何らかの被害に遭っていた。不正アクセス等の相談受付状況では、不正アクセスに関連した相談件数は34件であり、このうち14件が何らかの被害に遭っていた。被害届出の内訳は、侵入1件、なりすまし5件となっている。相談受付状況では、11月の相談総件数は2,315件となり、過去最多を記録した。このうち「ワンクリック不正請求」に関する相談も903件(10月は793件)と、10月に引き続き過去最悪記録を大幅に更新している。このほか「セキュリティ対策ソフトの押し売り」行為に関する相談が6件(10月は6件)などとなっている。http://www.ipa.go.jp/security/txt/2009/12outline.html