独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は11月25日、上水道分野用の監視制御システム(監視制御システム SCADA)のセキュリティ対策推進に関する文書を翻訳し、「上水道分野用のSCADA セキュリティ グッド・プラクティス」として公開した。同書は、上水道分野用SCADAのセキュリティ水準向上のため、オランダ政府とTNO Defence, Security and Safety社が実施した調査の報告書を翻訳したもの。 自組織のセキュリティの現状を把握できる39の対策項目がチェックリストとして掲載。さらにこの39項目は、セキュリティポリシーの作成等に関する企業経営者向け(11件)と、重要インフラシステムの管理に関する技術者向け(28件)の2種類に分類され、自組織内でそれぞれの職位、職種に合った対策項目(グッド・プラクティス)を活用し、セキュリティ対策の実践に役立つ。なお原書は、上水道という特定の分野における報告書だが、内容は具体的な対策が示唆され、他の重要インフラ分野でも十分に適用可能だ。 http://www.ipa.go.jp/security/fy21/reports/scada/