独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は7月3日、2009年6月の「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況」を発表した。発表によると、2009年6月のウイルスの検出数は約8.7万個と、5月の約11.5万個から24.4%の減少となった。また、6月の届出件数は1,460件となり、5月の1,387件から5.3%の増加となった。検出数の1位は「W32/Netsky」で約7万個、2位は「W32/Downad」で約6千個、3位は「VBS/Solow」で約3千個であった。 不正アクセス届出状況では、6月の届出件数は7件で、このうち6件が何らかの被害に遭っていた。不正アクセス等の相談受付状況では、不正アクセスに関連した相談件数は35件であり、このうち9件が何らかの被害に遭っていた。被害届出の内訳は、侵入1件、DoS攻撃1件、なりすまし3件、不正プログラムの埋め込み1件などとなっている。相談受付状況では、6月の相談総件数は1,898件であった。そのうち「ワンクリック不正請求」に関する相談が694件(5月は628件)と過去最悪記録を更新した。このほか「セキュリティ対策ソフトの押し売り」行為に関する相談が6件(5月は2件)、Winnyに関連する相談が13件(5月は5件)などとなっている。http://www.ipa.go.jp/security/txt/2009/07outline.html