有限責任中間法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月7日、2009年1月1日から3月31日における「JPCERT/CC インシデントハンドリング業務報告」を発表した。報告によると、JPCERT/CCが同期間に受け付けた届出のうち、コンピュータセキュリティインシデントに関するものは564件(のべ946通)、インシデント対象IPアドレス数は684アドレスであった。また、インシデントの届出に基づいて国内外の関連するサイトとの調整を行った件数は388件であった。 scanについての届出は171件、管理者権限の盗用またはシステムへの侵入についての届出は26件であった。このうち20件がWebサイトの改ざんとなっている。サービス利用者のID、パスワード、口座番号、暗証番号、個人情報等の重要な情報を盗み取ろうとする「フィッシング行為」についての届出は182件。国内のサイトを装ったフィッシングサイトの届出件数は25件 / 182件、国外のサイトを装ったフィッシングサイトの届出件数は143件 / 182件であった。 http://www.jpcert.or.jp/pr/2009/IR_Report090407.pdf