株式会社アンラボは3月27日、エイプリフールを狙った悪性コードに対する注意喚起を発表した。被害報告はまだないものの、同社ではインシデント発生の可能性が高いと判断し、V3ウイルスブロック製品とアプライアンス製品のエンジンを緊急アップデートした。3月7日に発見されたこの悪性コードは、今年初めから多くの被害が報告されている「コンフィッカー(Conficker)」ワームの亜種であり、4月1日(エイプリフール)を狙って製作されたとみられている。 この悪性コードに感染したコンピュータは、2009年4月1日になると外部の特定システムへアクセスを試み、他の悪性コードとみられるファイルをダウンロードする。この過程で500以上のドメインにランダムにアクセスを試みる一方、イントラネット外部のIPアドレスへP2Pアクセスを試みるため、ネットワークトラフィックの負荷を誘発する。これに伴い、多数の悪性コードに感染した企業ではネットワーク障害が発生する可能性がある。同社ではあらかじめ対策を行うよう呼びかけるとともに、コンフィッカーワーム専用無料ワクチンの無償提供も行っている。http://japan.ahnlab.com/news/view.asp?seq=4003