株式会社Kaspersky Labs Japanは2月2日、2009年1月のウイルスTOP20を発表した。発表によると、1月のランキングに大きな変化はなかった。今回ランクインした変種のダウンローダは3種となり、この種のトロイの木馬が依然として蔓延していること、またユーザがマルチメディアファイルに対して警戒心を抱いていないことが明らかとなった形だ。さらに、「Trojan-Downloader.WMA.GetCodec.r」が今回10ポイントも順位を上げているのは、P2Pネットワークおよびマルチメディアダウンローダを使って悪質なプログラムを拡散させるという手法が功を奏していることを実証している。ウイルス「Sality」は引き続き首位を占める .aa バージョンに加えて、今回は .z バージョンも活発化している。また、Microsoft Windowsの深刻な脆弱性を狙ったネットワークワーム、「Kido」がランクインした。 ユーザのコンピュータ上で検知した悪意あるプログラムのランキングでは、1位が「Virus.Win32.Sality.aa」、2位が「Packed.Win32.Krap.b」、3位が「Worm.Win32.AutoRun.dui」、4位が「TRojan-Downloader.Win32.VB.eql」、5位が「TRojan.Win32.Autoit.ci」となった。また、検知された感染オブジェクト内で多く見られる悪意あるプログラムのランキングでは、1位が「Virus.Win32.Sality.aa」、2位が「Worm.Win32.Mabezat.b」、3位が「Net-Worm.Win32.Nimda」、4位が「Virus.Win32.Xorer.du」、5位が「Virus.Win32.Alman.b」となった。http://www.kaspersky.co.jp/news?id=207578727