NTTデータ・セキュリティ株式会社は12月15日、Internet Explorer(IE)におけるデータバインディング処理の脆弱性の再現性について検証を行い、結果を発表した。これは、IEのデータバインディング処理の脆弱性の発表を受けたもの。この脆弱性により、細工されたXMLデータを含むWebページの閲覧、HTMLメールの表示、またはメールの添付を開いた場合に、そのローカルユーザと同じ権限を奪取される可能性がある。 同社ではこの脆弱性について、IE 7がインストールされたWindows XP SP3をターゲットシステムとして検証を行った。Webページへアクセスすることで、IEの脆弱性を利用し任意のコードが実行され、制御が誘導されるかどうかを検証した。検証の結果、誘導先のコンピュータのコマンドプロンプト上にターゲットシステムのプロンプトが表示された。この結果から、ターゲットシステムの制御に成功したといえる。 http://www.nttdata-sec.co.jp/article/vulner/pdf/report20081215_02(ie).pdf