一方、二次調査による1,140社の回答では、主な導入目的は、セキュリティ対策や運用管理効率化、生産性向上で、特に本格導入したユーザ企業は運用管理効率化が最上位であった。導入に際しての主な阻害要因については、初期導入コストや運用コスト、ユーザアプリケーションの動作問題で、試験導入時にアプリケーション稼働に関して懸念する割合が極めて高いことが分かった。これら結果について、IDC Japan PCsシニアマーケットアナリストは「シンクライアントの普及率はまだ低いが、関心を示すユーザ企業は多い。普及を加速するためには、試験導入段階で滞留しているユーザの最大の阻害要因である“動作しないアプリケーション”を払拭すること」と述べている。