株式会社ラックは8月6日、同社の研究機関であるサイバーリスク総合研究所のデータベースセキュリティ研究所が「情報漏えい緊急対応サービス」を通して得た情報をもとに、Webアプリケーションやデータベースのセキュリティ対策状況および、その対策方法をまとめたレポート「緊急対応から見たWebサイト用データベースセキュリティ対策〜継続するSQLインジェクションの脅威」を発表した。本レポートは、攻撃手口別のSQLインジェクション攻撃の解説、ログやデータベースから攻撃を確認する方法、無防備なデータベースのセキュリティ対策状況などを説明した後、最後にデータベースで実施すべき対策事項という構成となっている。 特にWebサイト用データベースにおける主な不備として「アプリケーション用データベースユーザのアクセス権限の過剰」、「重要情報が暗号化されていない」、「データベースアクセスログの未取得」の3点を挙げており、攻撃に対して実施すべき対策として「アプリケーション用データベースユーザの管理者権限の利用禁止」、「データベースにおける主要操作のロギング(ログの取得)」、「データベーストリガー機能によるSQLインジェクション攻撃の防御」、「エラーページのカスタマイズ」の4つを提示している。 http://www.lac.co.jp/news/press20080806.html