NRIセキュアテクノロジーズ株式会社は7月28日、セキュリティ診断結果の傾向分析レポート2008年版を公開した。このレポートは、2007年度に同社が受託した169のWebサイトへのセキュリティ診断サービスの結果を分析したもの。レポートによると、診断を実施したWebサイトの41%で個人情報を含む重要情報に不正にアクセスできる致命的な欠陥を確認した。 欠陥の原因(特にSQLインジェクション、クロスサイトスクリプティング)の多くは「対策漏れ」によるもので、Webサイトの開発プロセスの中で十分な対策がとられていないという現状がうかがえる。また、診断を初めて受診する企業のWebサイトの54%で致命的な欠陥を発見している。携帯向けWebサイトには、PC向けサイトと異なるセキュリティ上の問題が発生する傾向があり、例えば推測可能なセッションIDの発見割合がPC向けサイトの2倍以上となっていた。 http://www.nri-secure.co.jp/news/2008/0728.html