IPA/ISEC(独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター)は9月4日、2007年8月の「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況」を発表した。発表によると、2007年8月のウイルス検出数は約49万個と、7月の約51万個から4.3%減少した。また、8月の届出件数は2,806件となり、7月の3,069件から8.6%減少している。検出数の1位は「W32/Netsky」で約42万個、2位は「W32/Zhelatin」で約3万個、3位は「W32/Mytob」で約2万個であった。Netskyが全体の84.5%を占めている。不正アクセス届出状況では、8月の届出件数は16件であり、そのうち被害のあった件数は13件。不正アクセスに関連した相談件数は23件であり、そのうち15件は何らかの被害にあっている。被害届出の内訳は、侵入9件、アドレス詐称1件、その他3件であった。被害内容では、外部サイトを攻撃するための踏み台になっていたものが8件などであった。侵入の原因は、SSHで使用するポートへのパスワードクラッキング攻撃によるものが6件などとなっている。不正アクセスに関しては、7月よりもやや増加している。一方、相談受付の総件数は1,013件で、そのうち「ワンクリック不正請求」に関する相談が330件(7月は316件)と、過去最高の件数を更新した。このほか「セキュリティ対策ソフトの押し売り」行為に関する相談が13件(7月は16件)、Winnyに関連する相談が6件(7月は19件)などであった。http://www.ipa.go.jp/security/txt/2007/09outline.html