ネットエージェント株式会社は8月1日、Winnyネットワーク上で流通している実行ファイルを収集し、ウイルス対策ソフト5社のプログラムによるスキャンを実行、ウイルスの検出率とファイル名の傾向などに関する調査を実施した結果を発表した。この調査は、夏休みやお盆時期の連休期間中には、Winny/Shareネットワーク利用者の増加が予測されることから、ウイルス対策ソフトによる保護を過信せず、Winny/Shareネットワークの利用に注意喚起を促す目的で実施したもの。調査は5月25日から7月24日までの期間で実施され、この期間中にWinnyネットワーク上で流通しているファイルのうち、Antinny系ウイルスにより作成されたと考えられるZIPファイルを対象に、ZIPファイルに含まれている実行ファイルを1,860件収集し、調査対象(検体)とした。ウイルス対策ソフトは、国内で有償にて販売されている3製品、無償にて入手が可能な2製品を利用し、収集したファイル(検体)に対してウイルススキャンを実施、検出されたウイルスの件数とタイプを集計した。商用ウイルス対策ソフトベンダ2社による比較の結果、360個のウイルスファイルに対してA社では約81%の検知率、B社では約60%の検知率となり、ともに万全な検知率とはいえなかった。ネットエージェント:Winnyネットワーク上のウイルス調査結果を発表http://www.onepointwall.jp/press/20070801.txt