三菱電機株式会社は2月15日、パケット暗号通信の業界標準規格「IPsecv2」に準拠して、あらゆるサイズのパケットを10Gbitイーサネットの設計上の最大転送速度(ワイヤスピード)で処理する暗号通信(VPN)装置を世界で初めて開発したと発表した。発表によると、同社は新しいパケット暗号処理方式として、パケット暗号・認証部の追加増設が容易な拡張性の高い階層型並列処理方式を開発し、10Gbpsへの対応を実現。AES+SHA2(256bit)、Camellia+SHA2(256bit)、MISTY+SHA2(256bit)、3DES+SHA1の4つの暗号・認証アルゴリズムにおいて、10Gbps IPsecワイヤスピード(約856万PPS)を確認したとのこと。同社では、今後はより多くの暗号アルゴリズムに対応させ、2008年度を目標に製品化する予定。http://www.mitsubishielectric.co.jp/news-data/2007/pdf/0215-b.pdf