トレンドマイクロ株式会社は12月4日、2006年11月度のウイルス感染被害マンスリーレポートを発表した。発表によると、11月のウイルス感染被害の総報告数は7,477件で、先月の8,800件よりわずかに減少した。ウイルスごとの報告数に関しても減少傾向にあることから、再び被害が分散化してきている。ただし、大きな被害をもたらしたマスメール型ワーム「WORM_STRATION」の感染被害報告数は先月と比べて減少しているものの、新たな亜種の登場ペースは衰えていない。亜種は11月29日までに150種類以上の検体が集まっており、継続して注意が必要としている。また、今までのこのワームは新しい亜種をダウンロードする動きを見せていたが、最近ではその活動を応用しスパイウェアなどの不正プログラムをダウンロードするようになってきている。これにより、亜種をダウンロードさせることによる多重感染だけではなく、PC内に保存されているメールアドレスの収集や、迷惑メールの踏み台に悪用される例が確認されているという。トレンドマイクロ:ウイルス感染被害レポート - 2006年11月度 http://www.trendmicro.com/jp/security/report/report/archive/2006/mvr061204.htm