日本電信電話株式会社(NTT)は6月14日、「誰かに盗聴されると壊れてしまう」ほど微弱だという単一光子を、光ネットワークにおいて量子暗号として実用化する可能性を世界で初めて実証したと発表した。この成果は、同社と米スタンフォード大学が共同開発した独自の量子暗号方式と、同社開発の光子をコントロールできる光スイッチ(交換機)を組み合わせることで可能となった。量子暗号は次世代の暗号方式の切り札になると見られており、情報伝達の安全性を飛躍的に高めるものと期待されている。なお同実験では、アインシュタインも解決できなかった「干渉が起こらないはずの単一光子でも、自分自身と干渉をおこし、あたかも干渉があったかのように振る舞う」量子効果を利用。この現象の理由は、現在の最新物理学でも解明されていないという。 http://www.ntt.co.jp/news/news05/0506/050614.html