大日本印刷株式会社は、ネットワークのPKI認証等の用途向けに、ICカードと指紋を組み合わせた本人認証システムを開発した。新システムは、ブラウザやメールソフトからICカードに記録された秘密鍵を使用する際に、一般的なID・パスワードではなく、指紋認証を利用して本人確認を行えるというもの。PKIドライバを指紋認証に対応させることで実現した。従来のICカードとパスワード等の組み合わせと違い、盗難・紛失した際にたやすく悪用されてしまうという危険性がなく利用者の利便性も向上する。また、指紋データは、不正な読み出しを行えないICカード内に格納するため、データ流出の恐れがなく、企業側も重要な個人情報である指紋データをサーバ等で管理する必要がないなどの利点がある。同社製ICカードのMULTOS、JavaCardに対応。PKIドライバは7月より提供を開始する。http://www.dnp.co.jp/jis/news/2005/050224.html