株式会社日立製作所は、公開鍵暗号基盤などで広く利用されているRSA暗号を、モバイル機器やICカードなどに搭載し利用した場合に脅威となる、サイドチャネル攻撃に強い実装手法を開発したと発表した。この攻撃は、公開鍵暗号を実装した携帯電話やモバイル機器において、計算時間や電力消費量、漏洩電磁波などにより秘密情報を特定するもので、情報セキュリティの新たな脅威として知られていた。同社では、これを防ぐため、ランダムデータにより暗号文をマスクする技術を開発。これにより、サイドチャネル攻撃を実行不可能とした。また同時に、中国人剰余定理を利用した復号化手法を採用し、高速処理を実現。実装安全性と高速性の両立に成功した。http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2004/06/0611a.html