米RSA Securityの研究センターであるRSAラボラトリーズは4月27日、「RSA-576 Factoring Challenge(RSA-576ビット長の素数を発見する懸賞問題)」を解いたと発表した。「RSA-576 Factoring Challenge」は、RSA Securityが開始したFactoring Challengeの1つで、より大きい鍵サイズを因数分解して強度を評価するアルゴリズムのカスタマイズについて、難しさを判別することを目的としたもの。今回この問題を解くため、世界各国の数学者たちによるチームが結成され、オランダのNational Research Institute for Mathematics and Computer Science(全国数学・コンピュータ・サイエンス研究学会)をはじめ、ドイツのExperimental Mathematics Institute(実験数学研究所)など、世界の8つの組織で構成したチームの協力により、約100台のワークステーションを利用して3か月あまりで問題を解き、RSA Securityから10,000ドルの賞金を受け取った。