株式会社シマンテックは4月7日、2004年3月度の「ウイルス報告件数ランキング」および「脆弱性ランキング」を発表した。日本国内におけるウイルス被害報告数1位は「W32.Netsky.D@mm」で報告件数842件、2位は「W32.Netsky.Q@mm」で303件、3位は「W32.Bugbear.B@mm」で189件。「W32.Netsky.D@mm」は全世界で見ても24,464件で1位となっている。3月は大量メール送信型ワームNetskyおよびBeagleの亜種が数多く報告された。これらのワームは添付ファイルを開いてはじめて感染するタイプのワームだが、エラーメールをほとんど出すことなく確実にメール送信機能をもっているため、以前よりも感染が拡大する一因になっているとのこと。これらとは異なり、最近出現したNetskyの亜種「W32.Netsky.Q@mm」は2001年のセキュリティホールを利用したもので、メール本文を表示しただけで感染してしまうものであった。また、ランキングには入っていないものの、ファイル共有ソフトWinnyを経由する「Antinny」というワームが日本でのみ被害を広げている。 「脆弱性ランキング」では、「Internet Security Systems Protocol Analysis Module ICQ Parsing Buffer Overflow Vulnerability」が1位となっている。http://www.symantec.co.jp/region/jp/presscenter/index.html