株式会社シマンテックは2月16日、国内および全世界における2004年1月度の「ウイルス被害ランキング」および「脆弱性ランキング」を発表した。国内における1月の1位は「W32.Bugbear.B@mm」で被害件数190件、続く2位は新種ウイルス「W32.Mydoom.A@mm」で184件、3位は「HTML.Redlof.A」で182件。全世界では「W32.Mydoom.A@mm」が13920件で1位となり、2位「W32.Bugbear.B@mm」の8384件に大きく差を付けた。1月は、Mydoomと「W32.Beagle.A@mm(ビーグル)」が猛威を振るったとのこと。Beagleは国内では被害件数29件で10位にランクインしている。Mydoomは特に海外での影響がすさまじく、感染メールが1日で数千通届いた企業もあったという。Mydoomは従来型のマスメーリング型ワーム。今月の結果に対しシマンテックでは、Blasterのようにユーザの関与なく増殖するワームが注目されるなか、従来型ワームでもソーシャルエンジニアリングをたくみに利用することで大きな被害をもたらす可能性があるため、「添付ファイルを不用意に開いてはいけない」という原則を意識するよう注意を促している。http://www.symantec.co.jp/region/jp/news/year04/040216.html