【マンスリーレポート2003/12】比較的に静穏だった12月、しかし引き続き注意が必要 | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2018.10.18(木)

【マンスリーレポート2003/12】比較的に静穏だった12月、しかし引き続き注意が必要

──────────────────────────────〔Info〕─ Scan Monthly Report Best Worst http://www.vagabond.co.jp/c2/shop/books/p-sbw01.html

製品・サービス・業界動向 業界動向
──────────────────────────────〔Info〕─
Scan Monthly Report Best Worst
http://www.vagabond.co.jp/c2/shop/books/p-sbw01.html

ネットワークセキュリティ・インシデント年鑑2003
http://www.vagabond.co.jp/c2/shop/books/p-inc02.html
───────────────────────────────────


■ウイルス月次レポート

ランキング ウイルス名 届出・被害件数
一位    Swen      622件
二位    Klez       474件
三位    Welchia     386件
四位    Redlof     248件
五位    Mimail     210件

Trend Micro  IPA    ソフォス
Welchia    Swen     Mimail
327件     352件     29.7%
Swen      Klez     Sober
270件     290件     23.3%
Redlof    Mimail     Dumaru
205件     210件     13.8%
Klez     Bugbear     Gibe
184件     114件     1.9%
Moscent   Welchia     Klez
146件      59件     1.8%


>> 年末を狙ったウイルスは拡大せず、旧来のウイルスが上位を占める

 ウイルス情報系の各社が、2003年12月度のウイルス届出・被害状況を発表した。表は各社の結果をまとめたものである。トレンドマイクロは「被害件数」、IPAは「届出件数」の数値である。ソフォスは件数ではなく被害報告全体に対する割合となっており、全世界での数値となっている。また、複数の亜種が存在する場合でも、ウイルスの名称ごとに件数や割合を合計している。シマンテックは12月度のウイルス被害ランキングを公開していないため掲載していない。

 12月度は、11月度からの減少傾向を引き継ぐ形になり、比較的静穏な年の暮れとなった。年末年始の混乱を狙ったウイルスも複数登場したが、爆発的な感染拡大は発生しなかった。これはMSBlast以来、ユーザの環境にウイルス対策が行き届きつつあることも要因であろう。上位の顔ぶれは先月とほとんど変わらず、それは全世界での結果も同様であった。

 顔ぶれは変わらないものの、その件数は大きく減少している。今回はシマンテックの情報がないためトータルの件数は比較できないが、トレンドマイクロの上位10位までの合計件数は先月の2,305件から1,664件と700件近く減少した。これは2003年前半のレベルだ。IPAでも先月の1,579件から1,223件へと減少している。

 トップ5では、先月と比較して5位のみがBugbearからMimailに入れ替わった。ただし、件数は軒並み減少しており、1位のSwenでは622件と先月の1,192件から半分近くに減っている。先月7位であったMimailは件数のダウンが少なかったため相対的に5位に上がったことになる。


>> 世界規模ではSoberとMimailが席巻、新種の登場にも注意

 12月度に新たにランクインしたウイルスは、総合7位のBookmark、12位のSmallであった。BookmarkとSmallはともに、Startpageの別名を持つトロイの木馬型ワーム。感染するとInternet Explorerのスタートページおよびお気に入りの内容をすべて上書きしてしまう。ただし、メールの添付ファイルやネットワーク越しの感染活動を行わず、人間同士のファイルの受け渡しによってのみ拡散するため感染力は低い。

 世界規模でのランキングでは、先月と同様にSoberとMimailが全体の6割を占める結果となった。Soberはメールの添付ファイルによって拡散するマスメーリング型のワームで、感染すると自己のコピーを添付ファイルとした大量のメールを送信する。メールの件名にはウイルス対策パッチやよく使われるものが複数の言語から選択される。

 Mimailは非常に速いピッチで続々と亜種が登場しており、12月度のランキングでも「K」、「J」、「C」、「I」、「F」という順で5種類の亜種が10位までに入っている。Mimailは友人からのメールのように送信者を詐称するマスメーリングワームや、オンライン決済サービスである「Paypal」からの偽装メールによって拡散し、クレジットカード情報を盗もうとするなど亜種によって動作が異なることが特徴となっている。

 12月度は世界と日本でのランキング内容が大きく異なる結果となった。これは前述したウイルス対策ソフトの導入だけでなく、英文のメールに危険を感じるユーザが増えたと考えられる。ただし、新種が登場する危険性は常に存在するため、身に覚えのないメールを開かないことはもちろん、OSやソフトウェアを最新のバージョンにするよう心がけ、万全の環境を維持したい。


>> 複合型のワームと亜種の登場サイクルの早さが目立った2003年

ランキング ウイルス名 届出・被害件数
一位    Bugbear    128,177件
二位    Klez       91,342件
三位    Redlof     42,793件
四位    Sobig      34,385件
五位    Hybris     23,556件

Trend Micro  Symantec    IPA     ソフォス
Klez       Bugbear     Klez      Sobig
4,041件     128,177件    4,538件    22.8%
Welchia      Klez       Sobig   MSBlaster
3,265件      82,763件    2,241件    15.1%
Redlof       Redlof     Swen    Welchia
2,754件      39,236件    1,673件    8.1%
MSBlaster     Sobig     Bugbear    Gibe
2,381件      32,144件    1,602件    7.2%
Swen        Hybris     Fizzer    Dumaru
1,766件      23,556件    1,090件    6.1%


 2003年度の総合被害件数ランキングを表にまとめた。トレンドマイクロの数値は被害件数、シマンテックは報告件数、IPAは届出件数となっている。1位はBugbearで、合計件数は128,177件と、2位以下に比べ桁違いに多い。2位には2002年の登場以来、常に上位を独占していたKlezがランクインした。3位にはRedlof、以下Sobig、Hybrisと続く。


【執筆:吉澤亨史】

(詳しくはScan Daily Expressをご覧ください)
http://www.vagabond.co.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?sdx01_netsec
《ScanNetSecurity》

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

★~(=^・ω・^)ノ☆★11月30日まで Scan PREMIUM 20周年特別半額キャンペーンを実施中 ★★
★~(=^・ω・^)ノ☆★11月30日まで  Scan PREMIUM 20周年特別半額キャンペーンを実施中 ★★

創刊 20 周年の感謝と御礼をこめ、通常年間 23,333 円(税抜) で提供されるScan PREMIUM ライセンスを、半額以下である 9,900 円(税抜)で 提供するキャンペーンを、11 月末日まで実施します。

×