──────────────────────────────〔Info〕─Scan Monthly Report Best Worsthttp://www.vagabond.co.jp/c2/shop/books/p-sbw01.htmlネットワークセキュリティ・インシデント年鑑2003http://www.vagabond.co.jp/c2/shop/books/p-inc02.html───────────────────────────────────■ウイルス月次レポートランキング ウイルス名 届出・被害件数一位 Swen 622件二位 Klez 474件三位 Welchia 386件四位 Redlof 248件五位 Mimail 210件Trend Micro IPA ソフォスWelchia Swen Mimail327件 352件 29.7%Swen Klez Sober270件 290件 23.3%Redlof Mimail Dumaru205件 210件 13.8%Klez Bugbear Gibe184件 114件 1.9%Moscent Welchia Klez146件 59件 1.8%>> 年末を狙ったウイルスは拡大せず、旧来のウイルスが上位を占める ウイルス情報系の各社が、2003年12月度のウイルス届出・被害状況を発表した。表は各社の結果をまとめたものである。トレンドマイクロは「被害件数」、IPAは「届出件数」の数値である。ソフォスは件数ではなく被害報告全体に対する割合となっており、全世界での数値となっている。また、複数の亜種が存在する場合でも、ウイルスの名称ごとに件数や割合を合計している。シマンテックは12月度のウイルス被害ランキングを公開していないため掲載していない。 12月度は、11月度からの減少傾向を引き継ぐ形になり、比較的静穏な年の暮れとなった。年末年始の混乱を狙ったウイルスも複数登場したが、爆発的な感染拡大は発生しなかった。これはMSBlast以来、ユーザの環境にウイルス対策が行き届きつつあることも要因であろう。上位の顔ぶれは先月とほとんど変わらず、それは全世界での結果も同様であった。 顔ぶれは変わらないものの、その件数は大きく減少している。今回はシマンテックの情報がないためトータルの件数は比較できないが、トレンドマイクロの上位10位までの合計件数は先月の2,305件から1,664件と700件近く減少した。これは2003年前半のレベルだ。IPAでも先月の1,579件から1,223件へと減少している。 トップ5では、先月と比較して5位のみがBugbearからMimailに入れ替わった。ただし、件数は軒並み減少しており、1位のSwenでは622件と先月の1,192件から半分近くに減っている。先月7位であったMimailは件数のダウンが少なかったため相対的に5位に上がったことになる。>> 世界規模ではSoberとMimailが席巻、新種の登場にも注意 12月度に新たにランクインしたウイルスは、総合7位のBookmark、12位のSmallであった。BookmarkとSmallはともに、Startpageの別名を持つトロイの木馬型ワーム。感染するとInternet Explorerのスタートページおよびお気に入りの内容をすべて上書きしてしまう。ただし、メールの添付ファイルやネットワーク越しの感染活動を行わず、人間同士のファイルの受け渡しによってのみ拡散するため感染力は低い。 世界規模でのランキングでは、先月と同様にSoberとMimailが全体の6割を占める結果となった。Soberはメールの添付ファイルによって拡散するマスメーリング型のワームで、感染すると自己のコピーを添付ファイルとした大量のメールを送信する。メールの件名にはウイルス対策パッチやよく使われるものが複数の言語から選択される。 Mimailは非常に速いピッチで続々と亜種が登場しており、12月度のランキングでも「K」、「J」、「C」、「I」、「F」という順で5種類の亜種が10位までに入っている。Mimailは友人からのメールのように送信者を詐称するマスメーリングワームや、オンライン決済サービスである「Paypal」からの偽装メールによって拡散し、クレジットカード情報を盗もうとするなど亜種によって動作が異なることが特徴となっている。 12月度は世界と日本でのランキング内容が大きく異なる結果となった。これは前述したウイルス対策ソフトの導入だけでなく、英文のメールに危険を感じるユーザが増えたと考えられる。ただし、新種が登場する危険性は常に存在するため、身に覚えのないメールを開かないことはもちろん、OSやソフトウェアを最新のバージョンにするよう心がけ、万全の環境を維持したい。>> 複合型のワームと亜種の登場サイクルの早さが目立った2003年ランキング ウイルス名 届出・被害件数一位 Bugbear 128,177件二位 Klez 91,342件三位 Redlof 42,793件四位 Sobig 34,385件五位 Hybris 23,556件Trend Micro Symantec IPA ソフォスKlez Bugbear Klez Sobig4,041件 128,177件 4,538件 22.8%Welchia Klez Sobig MSBlaster3,265件 82,763件 2,241件 15.1%Redlof Redlof Swen Welchia2,754件 39,236件 1,673件 8.1%MSBlaster Sobig Bugbear Gibe2,381件 32,144件 1,602件 7.2%Swen Hybris Fizzer Dumaru1,766件 23,556件 1,090件 6.1% 2003年度の総合被害件数ランキングを表にまとめた。トレンドマイクロの数値は被害件数、シマンテックは報告件数、IPAは届出件数となっている。1位はBugbearで、合計件数は128,177件と、2位以下に比べ桁違いに多い。2位には2002年の登場以来、常に上位を独占していたKlezがランクインした。3位にはRedlof、以下Sobig、Hybrisと続く。【執筆:吉澤亨史】(詳しくはScan Daily Expressをご覧ください)http://www.vagabond.co.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?sdx01_netsec