日本ネットワークアソシエイツ株式会社は1月7日、2003年度の年間コンピュータウイルス届出状況を発表した。2003年度の1位は「W32/Nachi.worm 」で12,353件、2位は「W32/Klez.h@MM」で9,990件、3位は「X97M/Laroux.a.gen」で5,390件。2003年夏に大流行した「Lovsan.worm(MSブラスト)」は4,451件で6位にランクインし、北米やヨーロッパに比べてブロードバンド環境に高く依存している日本では欧米を上回る結果となった。また、全体的には脆弱点を利用したワームの脅威が高まっており、2004年も前年以上に脆弱点を利用したウイルスの発生が懸念されるとのこと。また、企業においてはウイルスの進入経路が通常のメールからモバイル環境に移行しつつあるため、パッチの速やかな適用はもちろんのこと、今後は個人のPC環境における対策とモバイルPC対策が重要であるとしている。http://www.nai.com/japan/about/prelease/prelease.asp