5位には新種のSwenがランクインした。SwenはGibe.eの別名を持ち、メールの添付ファイルとして感染を広げるマスメーリング型のワーム。マイクロソフトからのメールを装うため、添付ファイルをうっかり開いてしまいやすい。また、「不適切な MIME ヘッダーが原因で Internet Explorer が電子メールの添付ファイルを実行する (MS01-020)」のセキュリティホールを修正していない環境では、メールをプレビューしただけで感染する可能性がある。
9月度以降では「Internet Explorer 用の累積的な修正プログラム(MS03-032)」を悪用するQHostsが発生し被害が拡大している。QHostsは特定のWebサイトにアクセスしようとする際に別のサイトにリダイレクトを行うトロイの木馬型ウイルスだ。パッチが適用されていない環境では、転送先のサイトから自動的に悪意あるプログラムをダウンロードし実行されてしまう。